2008年05月13日

奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科公開セミナー

奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科では、国内外より著名な研究者を招き、一般の方にも公聴していただける「公開セミナー」を随時開催しています。

高等植物の初期胚における体軸形成の分子機構
- シロイヌナズナ胚で非対称に発現するWOX8遺伝子の
発現制御機構の解析を通じて -


講演者:植田 美那子 博士(Institute of Biology III,University of Freiburg)

日時:平成20年6月3日 ( 火 ) 15:30 - 17:00
場所:奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科 大セミナー室
キャンパスマップ

内容:高等生物は複雑な構造をもつが、それらは全て受精卵という単一細胞に由来する。高等植物の受精卵は高度な極性をもち、その不等分裂によって異なる発生運命をもつ娘細胞を生じる。この際の軸性は成熟体の頂端—基部軸に相当するが、初期発生の過程で体軸が形成される仕組みについては現在でもほとんど分かっていない。
我々は近年、シロイヌナズナのホメオボックス型転写因子をコードするWOX8 (WUSCHEL-related homeobox8)遺伝子を単離した。WOX8は受精卵で発現し、その不等分裂後には一方の娘細胞にのみ発現が受け継がれる。その後も胚発生後期に至るまで、WOX8は頂端—基部軸に沿った非対称な発現を続ける。我々の解析から、WOX8は胚のパターン形成に重要な役割を果たすこと、およびその非対称発現は既知の軸性因子には依存しないことが明らかとなってきた。そこで、WOX8の発現を制御する仕組みについて知るために、WOX8のcis配列とそれに結合する因子を同定した。得られた転写因子群の欠損株では、受精卵や初期胚の非対称性が損なわれたことから、これらは新規の軸性制御因子であることが示唆された。
本セミナーでは、これまでに得られた結果を踏まえ、高等植物の体軸が獲得される仕組みについて議論したい。

公式サイトhttp://bsw3.naist.jp/seminar/index.html

お問い合わせ先
奈良先端科学技術大学院大学
バイオサイエンス研究科形質発現植物学 田坂 昌生

(m-tasaka@bs.naist.jp)@は全角を半角に変換下さい。

〔株式会社CSセンターHome〕 


Posted by 株式会社CSセンター at 08:50│Comments(0)TrackBack(0)2008年6月

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